運営:ゆかわ鍼灸マッサージ治療院(札幌)湯川研一

国内外の論文を、AIで日本語の要約にして保存。無料アプリ「施術者の論文ノート」を作りました

目次

何をするアプリか

国内外の論文やニュースを、AIで日本語の要約にして保存し、あとから部位や症状で探せるアプリです。名前は「施術者の論文ノート」。無料で、登録もいりません。

鍼灸師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、スポーツトレーナー、整体師など、体に関わる仕事をする人に使ってほしいと考えています。

▶ 施術者の論文ノートを開く(無料・登録なし)

使い方は3つ

一覧・追加・探す・設定の4つの画面
  1. 探す:アプリに登録した言葉(例:腰痛と運動療法)で、PubMed(世界の医学論文)の直近30日の新着、J-STAGE・CiNii(国内の学会誌や論文)、国内のニュースを開けます
  2. 追加:PubMedの論文なら、番号を入れて「PubMedから取ってくる」を押すと、題名と要旨が入ります。国内の論文やニュースは、題名と要旨(本文の要点)をコピーして貼ります。「依頼文をコピー」を押して、お使いのAI(Claude など)に貼って送ると、日本語の要約が返ってきます。その答えを貼り戻して、元の論文と見比べてから保存します
  3. 一覧:保存した要約が並びます。部位・症状・種類で絞り込めて、「読んだ」「あとで読む」の印や、自分用のメモも付けられます
依頼文をコピーして、自分のAIに送る画面

要約は1件ごとに、「何を調べたか」「分かったこと」「読むときの注意」「現場にとって」の4つに分けて保存します。

「読むときの注意」を付けている

見本を選んでいる途中で、こんな例がありました。ある医療ニュースは、脳卒中後の鍼の試験を、回復を後押しするかのような見出しで伝えていました。もとの論文を読むと、群と時間の組み合わせで見た統計的な差ははっきり出ておらず、長期の追跡もないと書かれていました。

見出しだけでは、ここまでは分かりません。そこで、どの1件にも「読むときの注意」の欄を付けました。比べた相手、人数、期間、著者自身が述べた限界を書く欄です。

要約の下に「読むときの注意」の欄がある見本の1件

見本は8件入れてあります。鍼の研究のほかに、慢性腰痛への運動療法をまとめた総説、サッカーのけが予防の準備運動をまとめた総説、国内の鍼灸の有害事象の報告をまとめた総説(全日本鍼灸学会雑誌)、偽の鍼と比べて差が出なかった試験、メタ分析への批判的な論評です。良い結果だけを集めると、かたよるからです。

AIの答えに「治る」「効く」などの言葉が入っていると、赤い印が付きます。書き換えはしないので、見て直してください。

職種を選ぶ

「設定」で職種を選ぶと、分類(骨折・脱臼、歩行、日常生活動作、競技復帰など)と、探す言葉が、その職種向けのものに増えます。鍼灸・あん摩マッサージ指圧、柔道整復、理学療法、作業療法、スポーツトレーナー、整体・手技から、いくつでも選べます。

職種を選ぶ設定の画面

AIへの依頼文に入る「要約のルール」も、職種に合ったものに変わります。資格によって、使える言葉や気をつける言葉が違うからです。このルールは、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の私が考えた案です。資格ごとの法令や広告の決まり、団体の指針で確かめて、書き換えてください。

ほかに、院名を画面の上に出したり、分類や探す言葉を足したり、見本を消したりできます。

記録は、あなたの端末の中だけ

保存した要約もメモも、お使いの端末のブラウザの中だけに残ります。こちらには何も届きません。PubMedから題名を取ってくるときだけ、論文の番号がPubMed(米国国立医学図書館)に送られます。

ブラウザのデータを消すと、保存した論文も消えます。月に一度くらい、「設定」の「すべて書き出す」でバックアップをとっておくと安心です。「人に渡す用」で書き出せば、メモと印を除いた一覧を、職場の仲間に渡すこともできます。

要約を作るAIは、ご自分のものを使います。こちらでAIの利用料をいただくことはありません。

使うときに気をつけてほしいこと

  • 要約はAIの下書きです。数字や結論は、元の論文で確かめてください
  • 保存した要約を、患者さん向けの説明や院の広告に、そのまま使わないでください。研究の紹介を広告に使うときは、所管の保健所に確かめてください
  • ブログやSNSに出すときは、要旨の訳をそのまま載せず、自分の言葉でまとめて、元の論文へのリンクを付けてください

よくある質問

鍼灸師でなくても使えますか?

使えます。「設定」で職種を選ぶと、分類・探す言葉・要約のルールが、その職種に合ったものに変わります。

料金はかかりますか?

アプリは無料で、登録もいりません。要約を作るAIの利用料は、お使いのAIの料金の範囲です。

どのAIを使えばいいですか?

文章を貼って答えてもらえるAIなら使えます。ChatGPT などでもかまいません。私は Claude を使っています。アプリの「Claude を開く」は、ご自分の Claude のアカウントを開くボタンです。

英語が読めなくても使えますか?

使えます。英語の題名や要旨を貼れば、AIが日本語の要約を作ります。国内の論文も、同じ形の要約にして保存できます。数字や結論は、元の論文で確かめてください。

スマホで使えますか?

使えます。ホーム画面に置くと、アイコンから開けます。iPhoneはSafariの共有ボタンから「ホーム画面に追加」、AndroidはChromeの︙から「ホーム画面に追加」です。

スマホとパソコンで、同じ一覧を見られますか?

自動ではつながりません。「設定」の「すべて書き出す」で書き出して、もう一方で読み込みます。

直し・提案を教えてください

使いにくいところや、「こんな分類や探す言葉がほしい」というものがあれば、LINEで教えてください。少しずつ育てていきます。

▶ 施術者の論文ノートを開く
▶ 直し・提案はこちら(LINE)

この記事の著者

この記事を書いた人

ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長 湯川研一

湯川 研一(ゆかわ けんいち)

ゆかわ鍼灸マッサージ治療院 院長。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格3種)。1993年から施術の現場に立っています。なおし家鍼灸院・角谷敏宜院長に師事した深層筋鍼法施術師・YNSA施術師。札幌でひとりで院を営みながら、毎月の数字を自分で数えています。経営コンサルタントとしてではなく、同じようにひとりでやっている施術者として、自分の計算とうまくいかなかったことを書いています。

院長プロフィール →

音声でも話しています|ポッドキャスト「治療院サバイバル」 →

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