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月100万円を売り上げる為の概略|治療院院長が未来を守るための思考と実践戦略


目次

はじめに:月100万円はゴールではなく「通過点

治療院を経営していると、どうしても「月100万円」という数字を意識します。
この金額は、院長自身の生活を安定させ、家族を安心させ、さらに次のステージを見据える余裕を生み出す“分水嶺”です。

ただし、ここに至る道は単純な「施術数×単価」の計算だけでは語れません。
患者の信頼、リピート率、導線設計、そして経営者としてのマインドセット
それらすべてを仕組みに落とし込むことで、初めて安定的に月100万円を実現できます。

本記事では、収支シミュレーションとSCAMPER法(代替・組み合わせ・応用・修正・他用途化・排除・逆転)を駆使し、読者が「今すぐ自院に落とし込める実践戦略」を提示します。


なぜ「100万円の壁」に多くの治療院が苦しむのか?

表面的には「集客不足」や「単価不足」に見えますが、実際には次の要因が複雑に絡み合っています。

  • 単価の低さ:1回3,000円台の施術では、1日10人診ても月100万円に届きません。
  • 導線の単線化:HP集客だけに依存、または紹介だけに頼るなど、入口が一つしかない。
  • リピート不足:初回で信頼構築ができず、2回目・3回目につながらない。
  • 院長の時間管理ミス:予約が集中したり、空き時間が多すぎたりと効率が悪い。

つまり、月100万円を安定的に超えるには、「仕組み」で数字を作ることが必須なのです。


収支シミュレーションで現実を可視化する

ケース1:単価5,000円の施術モデル

  • 目標:1,000,000円
  • 必要施術回数:200回/月
  • 稼働25日 → 1日8人施術

👉 「新規200人」は不可能なので、リピート率を高めなければ成立しません。


ケース2:単価7,000円に引き上げたモデル

  • 必要施術回数:143回/月
  • 稼働25日 → 1日6人施術

👉 単価を上げる代わりに「説明」「未来設計」「効果の見える化」が必須です。


ケース3:施術+物販・講座を組み合わせるモデル

  • 施術:150回×6,000円=900,000円
  • 物販・健康講座:+100,000円
  • 合計=1,000,000円

👉 SCAMPER法の「組み合わせ」と「他用途化」で補う。


SCAMPER法で広げる発想

  • 代替(Substitute):通常メニューを「症状別パッケージ」に置き換える
  • 組み合わせ(Combine):施術+セルフケア指導で単価アップ
  • 応用(Adapt):美容鍼・スポーツ鍼など新分野に展開
  • 修正(Modify):時間・価格を調整し効率を改善
  • 他用途化(Put to other use):待合室を健康セミナー会場に
  • 排除(Eliminate):利益を圧迫する広告や無駄なキャンペーンを削る
  • 逆転(Reverse):売り込みではなく「体験提供」を重視する

👉 このフレームで考えると、「今のやり方を少しずらすだけで新しい収益源が見える」ことに気づきます。


リピートを生む「未来設計」と「信頼の習慣化」

数字を安定させる最大の鍵は「リピート率」です。
患者が続けて通う理由を設計できなければ、売上は常に不安定なまま。

  • 初回で未来設計を共有する:「あと◯回でこう変わる可能性があります」
  • 改善の見える化:写真・数値・日記を使い、「確かに良くなっている」と実感してもらう
  • 卒業とメンテナンスを提示:「改善後も月1回で維持できます」

これにより、患者は「ここに通う未来」を具体的に描けるようになります。


メタ認知で経営を問い直す

月100万円を目指すとき、次の問いを自分に投げかけてみてください。

  • 「なぜ100万円が必要なのか?」
  • 「数字の裏にある価値は何か?」(安心、自由、家族との時間)
  • 「このやり方は5年後も続けられるか?」

数字に振り回されるのではなく、数字を手段として使う視点がなければ、達成しても幸福にはつながりません。


実践ステップまとめ

  1. 現状の数値(単価・来院数・リピート率)を把握する
  2. 課題(単価不足・集客不足・リピート不足)を特定する
  3. SCAMPER法を使って新しい打ち手を考える
  4. 小さく試し、効果のあるものを仕組みに落とす
  5. 数字の裏にある「本当の目的」を問い直す

終章:100万円の先にある未来

月100万円は、治療家にとって大きな安心材料です。
しかし、それはゴールではなく 「本当に大切なものを守るための通過点」

患者の笑顔、家族との時間、自分自身の心の充実──。
これらを手に入れるための基盤として、100万円を設計していきましょう。

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