― 初回でリピートされない治療院が見落としている3つの根本原因とは?
目次
【序章】
それは“技術の問題”ではない。「初回で決まる」時代の真実
✅「腕は悪くないはずなのに、リピートされない」
✅「新患は来る。でも続かない。なんで?」
✅「自分のやり方、どこかズレてるのか?」
このように感じている治療家に共通するのは、“原因を施術に求めてしまう”思考の罠です。
結論から言えば、再来院に最も大きく影響しているのは、
**「患者が感じた“印象”と“納得”」**です。
本記事では、以下の3ステップであなたの治療院の“再構築”をお手伝いします:
🧠 フレームワーク構造:「Before/During/After」×「メタ認知」
フェーズ | 内容 | 見直す視点 |
---|---|---|
Before | 来院前の印象・導線 | 初診の“期待”をどう形成するか? |
During | 初回施術・説明・対応 | “この先生に任せよう”と思わせるか? |
After | 施術後の提案・フォロー | 未来への“納得と安心”があるか? |
STEP①:Before ―「患者導線」を点検する(来院前の勝負)
✦ 落とし穴1:HPやSNSが“自分目線”で書かれている
- 患者が知りたいのは「何をするか」ではなく「どうなれるか」
- 説明が長すぎる/専門用語だらけ/写真が暗い etc…
🧠メタ認知視点ワーク:
「あなたが患者だったら、今のサイトを見て“ここに行きたい”と本当に思うか?」
✦ 落とし穴2:予約導線が煩雑・ストレスフル
- 電話しか手段がない
- LINE登録時の挨拶メッセージが長すぎて離脱される
- 予約完了までに3ステップ以上ある
🧠メタ認知視点ワーク:
「予約完了までに“迷い”や“ストレス”が生まれていないか?」
✅ 改善のアクション例
- トップページに「初めての方へ」導線を明確に
- LINE予約は2クリック以内で完結させる
- ファーストビューに「どんな症状に強いか」「施術の流れ」を簡潔に表現
STEP②:During ―「初回の印象」が9割を決める(来院時の勝負)
✦ 落とし穴3:問診が“形式的”になっている
- 質問攻め or 一方的な説明で「心の壁」が残る
- 「ちゃんと話を聞いてくれた」と思われていない
🧠メタ認知視点ワーク:
「自分が患者だったら“この人、本当に私に関心があるのかな”と感じないか?」
✦ 落とし穴4:症状説明が“抽象的”で伝わっていない
- 「血流が悪いですね」「筋肉が固まってます」だけでは響かない
- 「私のこの痛み、どうなるの?」という疑問に応えきれていない
🧠メタ認知視点ワーク:
「患者が“よく分からないけど、まあ通ってみようか”で終わっていないか?」
✅ 改善のアクション例
- “あなたの状態は今こうで、〇回目までにこうなっていきます”を紙に書いて提示
- 初回の最後に「通うかどうかの判断は持ち帰っていいですよ」と誠実に伝える
- 短期ゴールと卒業時の姿を必ず言語化する
STEP③:After ―「フォロー動線」が未来をつくる(施術後の勝負)
✦ 落とし穴5:次回来院の提案が曖昧すぎる
- 「よかったらまた来てください」は“放置”と同義
- 治療計画があっても“口頭だけ”だと忘れられる
🧠メタ認知視点ワーク:
「あなたの言葉で、患者は“納得したうえで行動を決められているか”?」
✅ 改善のアクション例
- 施術後24時間以内にLINEで「お身体の様子+次回の目的」メッセージ送信
- 施術記録カードを渡して、「次はこの地点を目指しましょう」と共有
- LINE登録者限定で「卒業者インタビュー動画」や「回復プロセス図」を共有
✅まとめ:もう一度、自分の治療院を“患者の目”で見てみよう
項目 | 改善の問い |
---|---|
HP導線 | 「行く気になるか?」 |
問診の姿勢 | 「共感されているか?」 |
説明の明瞭さ | 「未来を想像できたか?」 |
次回来院への提案 | 「納得感があるか?」 |
🎁 特別付録:あなたの院を診断する「セルフチェックシート」3問
質問 | YES/NO | 改善点ヒント |
---|---|---|
HPで初回の流れが明確に書かれているか? | □YES □NO | 写真+3STEP表記を追加 |
初回終了時に患者は“未来の変化”をイメージできていたか? | □YES □NO | ゴールのビジュアル化 |
LINEや電話対応で不安を感じさせない工夫がされているか? | □YES □NO | 自動返信+メッセージの最適化 |
【結び】
技術を超えたところに、選ばれる理由はある
あなたの施術は、確かに価値がある。
でも、その価値は、“感じてもらって”初めて機能します。
「どう伝えるか」「どう印象づけるか」「どう次回につなぐか」
——これらを一つ一つ丁寧に設計することが、廃業を遠ざけ、安定経営に導く唯一の道です。
見直すのは施術ではない。「仕組み」と「印象」だ。
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